自然素材の家 名古屋の一級建築士事務所 凡設計 家づくりストーリー 高性能住宅、土壁の蓄熱性・通気性・調湿性 土壁と杉板張りの家 愛知県犬山市
【自然素材の家】ヒザウエ時間の家 家事楽！土壁と杉板張りの家 愛知県犬山市
家づくりストーリー
はじまり
○「高性能住宅」っていい家？
冬寒いのがイヤ、壁体内結露が心配という点から、高気密高断熱や蓄熱式暖房など性能面を重視した家造りをすすめていたTamTamさんご夫妻。
性能の矛盾点や他の工法との比較など「どれがいいのか分からなくなってきた」頃、お二人にお会いしました。
ヒアリング ｜ 本当のご要望を探す
○優先順位の交通整理
とりあえず性能面は後回し。お二人の好きなもの・普段の生活などのお話をすることから始め、原点に戻ってTamTamさんが求めているものを探していきました。
一緒に木の家を見に行った時の、リラックスした表情。
「高気密の家にはいると空気が淀んでいる感じがして気持ち悪い」というご主人の言葉。
木のおもちゃやガラスなど、素材感のある小物が好きな奥様。
二人の家に大切なことは、性能より居心地のよさというシンプルなことだと思った私たちは、今まで検討してきた家造りとは間逆の家をご提案しました。
プレゼン ｜ 住まい方の提案
○加子母の桧と土壁、大工さんにつくってもらう
「土壁の家」と聞いて当初「寒いのはイヤだ」と難色を示していたお二人。
疑問点や問題点にひとつひとつ解決法を提案していきました。
①土壁の蓄熱性・・・土が日射の熱を蓄える
②土壁の通気性・調湿性・・・竹や木、藁、土などの自然素材でできているため、結露しにくい
③軒をだす・・・夏は日射を遮り、冬は陽の光を取り入れるよう軒を設ける
④通風や温熱環境を考慮した部屋の配置
⑤天井にはウール100％の断熱材を使う
○産地と現場に近い家･･･トレーサビリティの家づくりスタート!
自らも本を読んだり、知人の話を聞いたりと前向きに検討して頂き、無理のない土壁の良さを受け入れていただくことができました。
加子母のひのきを使うこと、大工さんに建ててもらうことで産地と現場に近い家造りをしたいという点にも賛同していただいき、よいよ再スタート!となりました。
